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【2023年9月10日】日本文学協会・文学教育部会の月例会で『タイミングの社会学』の合評会を開催していただきました

 『タイミングの社会学』の合評会を、日本文学協会の文学教育部会の月例会で開催していただきました。日大で同僚だった紅野謙介先生が企画してくださいました。

 紅野先生が、拙著について「エスノグラフィーを通して文学を再定義する」というレジュメに基づき45分間ほどご報告。その後、参加者のみなさんがコメントを寄せてくださり、それらに私の方で応答、というかたちで実施。あっという間の2時間半でした。金井景子先生(早稲田大学)はじめ、大学や高校で文学を教えているみなさんと議論をするという、人生で初めての貴重な機会でした。エスノグラフィーと文学の関係について、あるいはノンフィクションやジャーナリズムとの関係について、たくさんの示唆を受けることができました。

 ディテールについても、さすが文学研究者のみなさん、鋭かったです。ですが、この企画を経て、私の中では、あらためて今後の自分のやるべきことの方向性が、確認できたように思いました。終わってからの懇親会で、紅野先生からは、僕の本には「服装についての記述があまりなかったね」と指摘がありましたが、なるほど、と思いました。僕は衣食住のうち「食住」について書いたけど、「衣」を見過ごしていたかもしれない。フィリピーノボクサーが、デートの時にどんな一張羅を着るのか、今度、どこかで一本書いてみよう。

 会場は、紅野先生が経営されているごはん屋たまりでした。https://gohanya-tamari.com 
 終了後には、紅野先生ご夫妻の手料理をいただき、素敵な日曜日でした。