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【2023年10月31日】古田徹也さんとのトークイベント「謝罪の社会学 ──いかにして謝罪は損なわれていくのか」を開催しました(@UNITÉ)

 古田徹也さんの新刊『謝罪論——謝るとは何をすることなのか』(柏書房)をめぐって、古田さんと対談しました。
 この本の副題にあるように、謝るということは、なんらかの行為を「する」ことであって、ただ単に申し訳ないと「思う」だけでは済まされないことです(ちなみに「済まない」とは未済の感覚ー負債論ーであると和辻哲学から説明されています)。では、何を「する」ことが謝ることなのか?また、何かを「する」ことが逆に「お前には誠意が感じられない」というように、謝罪をめぐる「思い」を裏切っていくのはなぜか?謝罪ひとつについて、こんなにもたくさんのことが考えられるのだなあ、と哲学者のすごさを実感できた読書経験でした。

 イベントが終わってから、UNITÉの大森さんをはじめ、参加いただいた方々の有志で、三鷹で飲んでから、終電で帰宅しました。古田さんと二人で電車の中でも、あれこれと話が弾んで、思い出になった一夜でした。