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2024/03/21(木) 19:30 ~ 21:00
紅野謙介先生と対談をおこないます(3月21日@池袋ジュンク堂)

 3月21日(木)の夜に、ジュンク堂池袋で、紅野謙介さんと「エスノグラフィーは文学なのか?」と題した対談をおこないます。関心のある方は、ぜひお越しいただけると幸いです。https://honto.jp/store/news/detail_041000086965.html...

 紅野先生は、私が日大文理学部に赴任した際の学部長であり、初めてお目にかかったのは辞令をもらった2019年の4月1日でした。その際の学部長挨拶でのユーモアのある語り口がたいへん印象的でした。その後、コロナや理事長逮捕など、次々と起こった難局において、紅野先生が、学外に向けてはきちんと意見を発信し、学内に向けては構成員をケアする働きかけをおこなわれている姿を見て、今日ではほとんど存在しなくなった気概ある大学人の姿を、私は垣間見るような思いでした。2011年3月11日の震災時にも、巨大な文理学部で陣頭指揮を取ったのは、紅野先生だったと聞いております。
 
 『書物の近代』(ちくま学芸文庫)、『投機としての文学』(新曜社)、『検閲と文学』(河出ブックス)、編著『検閲の帝国』(新曜社)など、数々の名高いお仕事を残されてきた日本近代文学研究の大家である紅野先生(しかも現在は早稲田で和食レストラン「ごはん屋たまり」の店主をなされています)と、エスノグラフィーと文学について語り合うことが、今からとても楽しみです。